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土を三寸か五寸か培ふへし睦月ハ土かふへからす
一凡そ草木に虫の付たるにハうなぎの煮汁を澆くへし又よし
ミ桑といふ木の葉をせんしてそゝくへし又黄樹下に蚓穴
あらハあひるの糞或ハ灰水をそゝくへし
一樹の虫を殺すには硫黄を能細末して河泥少し斗和して
虫の穴をあまねくふさくべし又硫黄雄黄を用て烟と
なして是をふすへてよし或桐油の紙を用いて火に燃し
て是をふすふへし木に其虫を生するハなまくさき
魚の洗汁を根にそゝぎ或ハかいこの糞を根に
埋むへし或ハいりこを木の枝にかくれハ虫死す
一桃の臺に杏をつけハ実をむすふ事紅にして大なり
この木命長し桃にハ似す
一春の中節ある枝を打て肥土にさせハつく又実をまくへし
はやく長して花咲実のる
一滓水をそゝけは来春花盛也高き梢にハ多くハ実
のらす花さかず枝をたハめ石を多くくゝり付て枝
ひきくなれハ実のる下枝を切へからす尺にして花咲さ
るハ切て継へし
一又曰牡丹を継法芍薬の根肥大にして蘿蔔のことく成
によき杜木の枝に芽の有をとりて三四寸に切けつり
てのミのかたちの如くにして芍薬の根の口をわりひらき
さしはさみ肥たる泥土を以てきひしく培ふ事一二寸成へし