翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 59

ページ: 59

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 をいふ時ハ諸手にて弓杖をつきて弦を外へなして言へく弓の取様  右の手ハ上左の手ニて下を持へし又畏て物をいふ時ハ数塚につく  はいたる時の如く弓を持へし弓のうらはす人に向る事ある間敷  也弓を人にあてぬ様に可持也馬上ニて弓を持様の事犬笠掛  射時の如く可持但弦を内へなして持事もあり是ハはや合  戦にも及ふ時の儀也 一大将に物申さむ時ハ弓の弦内へなして外【右に追記】竹を下へ成て弓を伏て畏  て可申弓を持て 時ハ左の手ニて提て弦を下へ成て持てよるへき也 一征矢おひてよき程にてハ弓を人にも持せ又よせかけ置こと有間敷  也自然陣やの内二ても持なから可座也弓物にもあたらハ側に立て  可置さ様の時ハ外にて人に持せもすへき也我座する側二ても 【下記一行抜けカ。群書類従より補記:あれ下に横にふせて置事あるましきなり】 一出さまに弦打をする也南の方二ても東の方ニても向て一ツ打へし人打と  いふ儀也一打ニて弦に手を懸る也一打に打納る心也 一馬の嘶事厩又は引出て乗ぬ已前に嘶事吉也はや鐙に足を懸て  嘶こと凶也其時ハ弓を脇はさみて上帯をも結直し腹帯をも〆直す也 一鼻をひ馬の身ふるひする事落馬いつれも凶也上帯をも  しめなをし腹帯をもしめ直すへし 一軍陣へ出る時三ツ忘れよといふ事の第一家を忘れ妻子を忘るゝ事  第二合戦場にて命を忘るゝ事第三打勝て忠節を忘る事肝要儀也 一軍陣へ出立時は乗替の馬に鞍置て引するにハ鞍覆をすへき  也鞍覆ハ鹿の皮敷皮をする事軍陣に不限本儀也鞍覆  ハ鹿皮本也女鹿の皮ハ略儀也鞍覆するにハ白毛先へなるなり