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鞍の前輪の方へ白毛なすへし出陣の時如此可有也又帰陣の時ハ如
例式白毛左へなすへし手縄にて鞍覆をからむへしからミ様の
事手縄をニツに取て鞍の前輪の右の塩手に尻かへしかくる
如くからミてつほの方を塩手の右の方へちと出して置てさて左
のしほてを通してさて後ろの右の塩手をとをし前輪の右へ出
る手縄のつほへ入てほとき安きやうにとむる也
一しやうふ革の事よこ菖蒲といふハ駒のもんにましりたるをいふ也
是を前緒と云也敷皮のへりをさす時ハくしかミより左へ成
方を前緒にてさす也又たて菖蒲と云ハしやうふ斗有を云也
是を後緒と云也敷皮のへりをさす時ハくしかミより右へなる
方をうしろ緒にてさす也是ハさうなく人無故知事也
一おひ征矢の事十六矢廿五矢是を用也但昔ハ六々丗六も箙に指
たる也征矢の拵様上帯の引様の事家々によりて替る也
一高忠家に代々相伝の上帯の引やう別たる秘説也不及注置
矢ハ十六矢ニても廿五矢にニても其身の儘たるへし其外箙のおもて
にぬためのかふらや一手さす也人の物きたる如く雁股を打
ちかひてさすへしかふらの拵様前紙に注し置也自小笠原
殿口伝申かふら同からのこしらへ様おなし事也
一十六矢ハ九曜の星と七星をかたとる也以上十六也
一征矢をおひてハ必鞭をさし添へし鞭の拵やうの事二尺八寸也熊
柳を可用熊柳をハ勝弦と云也神功皇后異国退治の御時
勝弦を鞭に拵てさゝるへしとて諸神さゝれたり夫より今に