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略儀ニて懸御目時に具足にへりぬりきて太刀斗はいて懸御目也
一頭を合戦場にて懸御目時もへりぬりをきへき事本也なき
に至てハ結かミにても懸御目也合戦の庭にて俄に懸御目
時ハ頭すゆる䑓の不及沙汰右の手にて髻をさけて頭の切口
に鼻紙抔ほとに帋を畳てあてゝ左の手にて切口を抱て
懸御目て左へまハりてたつ也
一入道の頭をハ左右の手に持て大指にて左右の耳を抱て残の
指にて切口を持て懸御目也
一頭を懸御目已前にすなかちとてすな取て少頭へまきかけて可
懸御目砂のなき在所にてハ土にてもする也是ハましなひ也
一公方様の御敵をもする程の人の大将の頭を懸御目時ハ裡打
の直垂にゑほしかけをして懸御目也頭をハ䑓にすへへきなり䑓ハ
檜の板の厚四五分広さ六寸よほう斗にすへし足ハさんあしニて
打足の高さ一寸斗頭を可持やうハ大指にて耳を抱へ惣の
指にて䑓を持御前にて両の膝を立畏て䑓にすへなから
地に置て扨髻を右の手にて取てひつさけて左の手を頭の
切口にあてゝ公方様の御顔をきと見申て頭の少し左の方を
懸御目て如元䑓に置て扨如已前左右の手にて䑓と共に
頭を持て左へまハりて可立也法師頭をも䑓と共に土に
置て左右の手にて頭の切口へ四の指を入て左右の大指にて
耳を抱て懸御目て如元䑓に置て左へまハりて可立也如此有
事なれ共御前にて首をとかく拵事不可然とて前に記する