← 前のページ
ページ 72 / 114
次のページ →
翻刻
如く䑓に居て御前へ持て参て畏て䑓なから中に持て其儘
懸御目て左へまハりて立也頭をハ真向にハ御目にかけぬ事也
右のかたの顔を被御覧様に懸御目也
一去嘉吉之年赤松大膳大夫満祐法師頭慶雲院殿様御
実検の時ハ伊勢守殿宿所西向にて御実検有其時当方
侍所也多賀出雲入道所司代職相抱時出雲入道子左近
将監に令指南懸御目也其時の懸御目様うら打の直垂
にえゑほしかけして股立を取て以前に注す如く䑓にすへて持
御前へ参りて頭を其儘中に持右の方を卒度懸御目左へ
廻りて立也頭を臺に置時より直にをかて右の方を御覧
せらるゝ如く臺の上に少しすちかへて置也
一頭のかしら結ひやうの事昔ハ常のゆひ処より高くゆひて手一束程
に髪を巻あけてひつさけて持やすき様に結也但それは髻を
取てひつさけて懸御目間取能ためにたかくゆひあけたる也
一夜引目可射事祈祷の時の夜引目用心の時の夜引目ハ三々三
と是を用已上九也引目を三ツ持て可射例式の如くつくはひ
て紐をおさめて足ふミをひとり弓の足踏をしてはたぬきて
袖をおさめて三ツ射て間を少おき置て又三可射如此三々三以上九
射也引目ハ犬射引目たるへしひしきめのなき引目にて射也
一むねこしの引目の事引目を三ツ持て三ツ可射也北へ不可射同日
東南へ引目を向たらハ能るへし西へ向て射も不苦病者抔の祈祷に
射にハ主の居たる家の棟を横さまに可射越引目ハ犬射引目たるへし