翻刻
船形相見得候よし喜和蔵宗八□
人ハ不思儀ニ思ひ一同諸神仏之助舟と
近寄候を楽罷有候へとも此嶋地方
ゟ船見へ候ヘハ左程不思儀共不存候得
共沖の方ゟ走り参り候船何分無心元
併廻船之儀何方ゟ参り候も難計
候得共唐船ニ而も無之哉と心配仕
一同帆形見物致候処右船嶋近ク寄
候程帆形追々慥ニ見得弥唐舟ニ□【無カ】
紛候ニ付一同驚入候へ共今更可致□
無之依之洛東清水観世音へ亦
々吉凶之御鬮有之候所
網なふして淵をのぞくがことし
目には見て手にはとられぬ蓮
葉のうへに置たる露にぞ有ける
右之通御鬮打下り候ニ付唐舟近寄候
得共一同さし首見物致居候然ル処
唐舟も嶋へ向ケ走り寄候所嶋近く□