東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

画本柳樽 - 翻刻

画本柳樽 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

【右丁 右側上下左側中央の順】 田(た)の中(なか)   に  居(ゐ)れば 八朔(はつさく)  苦労(くらう)なり【注④】 鉢巻(はちまき)を  すると   女房(にようぼう)    帯(おび)を     しめ 孝行(かう〳〵)のやうに水鳥(みつとり)   なつみ居(ゐ)る 【左丁 右側上下左側中央の順】 水鶏(くひな)にも  母(はゝ)は出(で)て    みる 物(もの)あんじ 強(つよ)いふり  俗(ぞく)が坊主(ぼうず)を  きて【注①】   あるき 空(から)つ(◦)【注②】  手(て)で 宝(たから)あわ   せに  伍子胥(こししよ)【注③】     勝(かち) 【注① 出家していない俗人が坊主合羽(江戸時代、オランダ人のカッパをまねて作った袖の無い雨合羽)を着ていること】 【注② 「◦」=空手(からて=手に何も持たないこと)を「からって」と促音にする意で付けたものと思われます。つまり現在の小さな「っ」を表わしているのでは。】 【注③ 中国、春秋時代の呉の臣の名。】 【注④ 八朔(旧暦八月一日)に吉原の遊女が白無垢で道中する習わしがあった。田の中では白無垢が泥で汚れて苦労するだろうとの意?】