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【右開】
食傷風邪(しょくたりかぜひき)其他(そのほか)を発せざると夜分(やぶん)掻き破らぬ
ようとに心を配(くば)る事是又油断あるべからず天
痘の如く昼夜看病(よるひるかいほう)の苦(くる)しみもなく神佛(かみほとけ)を祈り
或は大金を費(つい)やす等の配慮(いんぱい)なければ乳児(ちのみご)は母
の食物(くいもの)を淡簿(さかりとしたもの)にし十二日の間は堅(かた)く慎むべし
乳(ちゝ)汁の性(あじ)を変紋(かわら)し其乳汁を嚥(の)ましめば其児/種(いか)
引の病を発する事ありて痘に拘(かわ)なぬ症にて命
を検(そん)ずるあり古人のいへるにも人命(じんめい)は朝露(あさつゆ)の
如く危(あやう)きものにて無病(つね〴〵)平全の時と雖(いゑ)ども何ん
時病を発して死すましきにも非らずいわんや
【左開】
種痘中/他病(ほかごと)にて死るも婦女子は種痘のゆゑと
疑心を起(おこ)し悪評(わるくち)を流布して此の良法(りようほう)を汚(けが)す事
少なからす
禁戒(いみごと)
○種后(うつてのち)風呂(ふろ)に浴(い)る事/先輩(せんせいだち)の法悦(かんがく)ありて適不適(よしあし)
あれども過半(たいてい)浴(いら)ぬ方/宜(よろ)しく半身浴(はんしんよく)とて腰以下(こしよりしも)
を四時(なつふゆ)とも洗(あら)ひ其他(そのほう)は手巾(てぬぐい)にて拭(ぬぐ)い置(お)くべし
随痘(なちにより)其人に指揮(さしず)すべし
○剃髪(さかやき)は種后/五六日(いつゝむやう)の間(うち)は害(さわり)なし七八日より
濃熱(のうねつ)とて熱を発(おこ)すゆく十二日の后/剃(そ)るべし