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【右開】
○灸火(やいと)は種后宜しからず十二日の后すゆべし
元来灸火の効用(こうのう)は衝動(しやうどう)とて筋肉気血(そうしん)を動(うご)かし
て病を治(なを)すものゆゑ症(たち)によりては大小害あり
十二日の后すゆべし
○衣類(きもの)は寒辺(かんちう)といへども法外(ほうぐわい)の重服(かさねぎ)は宜しか
らず近時(ちかころ)行(はや)る筒袖(つゝそで)《割書:一に鉄他袖と|いゑるもの》/痘中(うへてのち)甚だ不便利(ふべんり)
なり年常(つね〳〵)といへども嬰児には不養生(ふようじやう)の服(きもの)なり
用ゆべからず
○禁食(どくいみ)は用飲膳(まいにちそへもの)に供(そなへ)るの品(もの)甚だたし盡(ても〳〵)く此
に書記(かきしる)す事/能(あた)わず漸(やうやく)く二三品(すこしばかり)を次に記(しる)せりは
【左開】
とも其(その)天賦(うまれつき)と貴賤(うへ〳〵しも〴〵)都(みやこ)鄙(いなか)との少差(ちがい)もあれば委し
くは醫に問て用ゆべし
青色(あをいろ)の魚類(うをるい) 脂肪(あぶら)多(おゝ)き魚鳥(うをとり)又/獣類(けだもの)の肉(にく)
塩蔵(しほくら)の魚鳥 総(すべ)て難消化(こなれにく)き食物(くいもの) 油酒
酸味(すのけ) 餅(もち) 烏賊(いか) 章魚(たこ) 海老(えび) 蒟蒻(こんにやく)
南瓜(かぼちや) 茸類菓(たけるいなり)ものゝ諸品(るい)善悪あれども惣て
食せざるべし豌豆蚕豆(えんどうこやまめ)の二品(ふたつ)大害(だいどく)あり痘
に痒(かゆ)みを生(おこ)して十に八九は掻き破るなり
落痂(うわおちこ)の后も暫時(しはらく)食すべからず摩蛹(たゞ)れて痘(あ)
痕(と)久しく乾(かわ)かざる事なり是予が経験す