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コレクション: コレクション2

散花養生訓 - 翻刻

散花養生訓 - ページ 7

ページ: 7

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【右開】 ども其漿を採るに定法(おきて)あり譬(たとへ)は五顆(いつか)ある者は 二顆(ふたつ)の外(まか)採るものにあらず不熱(てなれぬ)の醫(うへて)は五顆/盡(みな) く採ると言へども五顆盡く漿を採りては防痘(うえほうそう) の功(しるし)少なし何(なに)ゆゑに防痘の功少なしと言へば 八九日前(ほんうれのまえ)に掻(か)き破(やぶ)れば再剃(うへなをし)するものゆゑ其功 少なし故に種痘を托(たの)む醫(い)は格別(かくべつ)に選(えら)んで托む べし鎖術(さゝいなわざ)の様(よう)に見ゆれども種法(うへかた)鑑定(みきわめ)ともに口(く) 訣(でん)もあり且つ経験(てをほへ)も多からざれば真仮の鑑定 に窮(こま)る事少なからず其種術鑑定経験/正(ただ)しから ざれば牛痘を種ゆるといへども再痘すまじき 【左開】 に非(あ)らず次の條(くだり)に真痘の一端(はしくれ)を挙(あげ)て世(せけん)の迷(まよい)を 解(と)く聊(すこし)の助(たすけ)に備(その)ふ世(よ)のひと何(なに)ごとも是非(よしあし)を正さ ず驚(おどろ)くべからざる事に驚き驚くべきに驚かず 再痘したと言(いふ)其/元(もと)を正さず漫(みだ)りに種痘は何に もならぬものにて彼(かしこ)にも再痘したり(こゝ)にも再 感せり/剩(あまつ)さゑ痘を種て后天痘に染(うつ)るときは悪(あく) 痘(とう)が発(でき)て死したり又種痘すれば夭折(わかじに)する等(など)の 空言(うそ)を信(まこと)にし狐疑猶予(うたがいみあわす)内に天痘に罹り終(つい)に取 りがゑなき一子(ひとりご)を失ひ後悔(こうくわい)するを見るに忍(しの)び ず世人は笑(わら)ふべけれども遠慮(えんりよ)なく嬰児(こども)を見る