翻刻!江戸の医療と養生

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団十郎蓬芥伝 - 翻刻

団十郎蓬芥伝 - ページ 10

ページ: 10

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三郎かあくねん【悪念】いふき山にてあくき【悪気または悪鬼・悪戯ヵ】となり山 中よりつふてをなげつけとくき【毒気】ふきかけ ける 【右頁・下】 村のしうこれこ のやういた事は きんねんおほえ ぬ はいとく さん【敗毒散 注】ではいき ます まい 【注 近世、広く愛用された売薬。頭痛、せき、かぜなどに効があった】 【右頁・中央】 うぬめらいち〳〵 わつらわせ ておち をとる【落を取る=見物人の喝采を受ける】 さて 〳〵 ふて〳〵 しい村のやつらかな あれ〳〵せつながつ て【押迫られて苦しがって】てん やわや【大勢が先を争って混乱する】 ひろぐ【しをる:「する」「行う」の意をののしって言う語】 【左頁・中央】 つぶてになけたる石大石小石ともにもち だんごなとひきちきりて  つかみ たる  やうにあと つきて いぶき 山 ふ も と三四里がほどい まに みち〳〵 たり  これ を いふき  山の      つかみ      石と      申 ねつから いこかれぬ【動かれぬ】 あんと【「なんと」するの意。「何と」の変化した語】する 事だ  もさ【注】 【注 終助詞。近世の関東方言。感動をこめて人に告げることばの末尾につける。~よ。】