翻刻
あぐりみちならぬいふき
の三郎にひそかにつうし
太らうをころしあとし
き【跡職=遺産相続】をして
やらん
とた
く
む小じろ
ちく
るい
な
れ
と
此ことをきく
三郎どのこなた
もやほてはなし
わしがめつきでも
がてんがあろこち
のはなたらしをふつ
ちめて此あとしき
はとんときさまに
あけまきの介六た
【右頁・右下】
それはみゝより
しかしひめがこ
とはちと
のひかけ山なれ
はとうしやうあん
のそばきりた
【左頁・右上】
あるときつまの太郎石山へ
まふでけるるすのまに
みな〳〵をかたら
いひめをなはめに
かくる
やれ〳〵
いとしや
此はゝが
つね〳〵そな
たをかあいがれとおとつ
さまの御きにそむけば
せひもないみつからが心
をすいりやうしやなみたで
【左頁・右下】
おひめさま御ちちごの仰付
なればしやう事かござ
らぬなはかけ
まする
【左頁・中央】
道が
みつぬほうい
〳〵
さあ
〳〵
御たち〳〵