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コレクション: STAGE8

護法新論 中 - 翻刻

護法新論 中 - ページ 29

ページ: 29

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 若日月同_レ ̄シ度 ̄ヲ合_レカ ̄ヲ吸引。或日月相対。一 ̄ハ吸_レ水令_レ ̄ム高 ̄カヲ。一吸_レ地令_レ ̄ム離  _レ水。則潮尤大 ̄二。若 ̄シ日月相距九十度。則カ合而潮小。故毎月朔望 ̄ヲ為_二  大汛_一 ̄ト。両弦 ̄ヲ為_二小汛_一也。《割書:気海観爛ノ説|今ト大ニ同シ可_レ見》コレ前ノ文ト同意。併セ見テ考フヘ  シ。意解シ易シ。 予今此等ノ文ニ依テ熟考スレハ。吸カノ説ハ立ヘカラス。故如何トナ レハ。先ツ朔日ノ大潮ノ時ヲ以テ論スルニ。日輪ニハ固ヨリ地球并ニ 諸行星ヲ旋回セシムルノ大摂カアリ。月モ亦潮ヲ引テ旋ル大吸カ アリ。《割書:諸行星ニ比スレハ|今ハ大カト云ヘシ》其大吸カノモノ同度ニアリテ吸引ストセハ。日 ハ月ヲ吸ヒ月ハ日ヲ引ヒテ。互ヒニ相吸ヒヨルナレハ。朔日ノ前後ハ。 月地球ヲ稍離レテ。日ノ方ヘ近ツキ。月体離地ノ度数モ。平日 【左頁図解あり】 新篇所出図 月遮地_レ軌道団円図 【左頁本文】 ヨリハ遠カルヘシ。其故ハ地球ノ向背ノ方ニハ。大吸カノモノナキカ 故ナリ。《割書:此地球ノ背ニ。諸行星ノアルコトモアリ或ハナキコトモ|アレトモ。仮令アリトモ小カニテ月ヲ引クノカナシ。》又望ノ時ヲ以テ論 スレハ。日輪ノ大吸カノモノト。地球ノ吸カト。力 ̄ラヲ合セ勢ヲ並セテ 吸引スル故ニ。月此ノ両カ《割書:日輪ト|地球ト》ニ引着ケラレン。且ツ月ノ吸カ モ日地ノ方ヘ吸ヒ倚ルユヘニ。望ノ 前後ハ。月平日ヨリハ地球ノ方 ニ近ツキテ。其地面ヲ相距ルノ度 数モ。常ヨリハ大ニ近カルヘシ。其 故ハ地球ノ向背ニ月ヲ引吸フ 大カノモノナキカ故也。然ルトキ

現代語訳

もし太陽と月が同じ度数にあって力を合わせて吸引する、あるいは太陽と月が正反対に位置して、一方が水を吸引して高くさせ、もう一方が地球を吸引して水から離れさせるならば、潮はとりわけ大きくなる。もし太陽と月が九十度の距離にあれば、力が分かれて潮は小さくなる。ゆえに毎月、朔(新月)と望(満月)の時に大潮となり、上弦・下弦の時に小潮となるのである。(「気海観瀾」の説と今の説とは大いに同じであるから、参照すべきである。)これは前の文と同じ意味であり、合わせて読んで考察すべきである。意味は解しやすい。 私が今これらの文章に依って熟考すると、吸引力の説は成り立たない。その理由は次の通りである。まず朔日(新月)の大潮の時を以て論ずると、日輪にはもとより地球および諸惑星を旋回させる大きな摂引力がある。月もまた潮を引いて旋る大きな吸引力がある。(諸惑星に比べれば、今は大きな力と言うべきである。)その大きな吸引力を持つものが同じ度数にあって吸引するとすれば、太陽は月を吸い、月は太陽を引いて、互いに吸い寄るのであるから、朔日の前後は、月が地球をやや離れて、太陽の方へ近づき、月体が地球を離れる度数も、平日 【左頁図解】 新篇所出の図 月が地球の軌道円を遮る図 よりは遠くなるはずである。その理由は、地球の(太陽とは)反対方向には、大きな吸引力を持つものがないためである。(この地球の背後に、諸惑星が存在することもあるし、あるいは存在しないこともあるが、たとえ存在したとしても小さな力であって月を引くほどの力はない。)また望(満月)の時を以て論ずるならば、日輪の大きな吸引力を持つものと、地球の吸引力とが、力を合わせ勢いを並べて吸引するため、月はこの両力(日輪と地球とによる)に引き付けられるであろう。さらに月の吸引力も太陽と地球の方へ吸い寄るために、望の前後は、月が平日よりも地球の方に近づいて、その地面と相距たる度数も、平常よりも大いに近くなるはずである。その理由は、地球の(太陽とは)反対方向に月を吸い引く大きな力を持つものがないためである。然るとき