翻刻
【右丁 上段】
のあしきは其人の
行跡(ふるまひ)のほどをはか
られあさましき
ことなり其内(そのうち)墨(すみ)に
付て外(ほか)にならひ
こと有(あり)といへば心に
かくべきなり
▲我身(わがみ)の用事(やうじ)を
たのみ遣(つかは)す書状(しよじやう)
には常(つね)よりも文言(もんごん)
を恭(うや〳〵)しく引(ひき)つく
ろひしかるべし
是(これ)はあらためて諂(へつら)
【左丁 上段】
ふにはあらず其人
の心ざしを報(ほうず)る
ところなり
▲貴人(きにん)に奉る書(しよ)
状(じやう)におのが分(ぶん)に過(すぎ)
たる料紙(りやうし)あるひは
【11コマ目上段へ続く】
【左丁 上段 絵図内】
見も
わかぬ
書籍(しよじやく)を
つゞり
読(よま)んより
物(もの)
しる
人の
雑談(ぞうだん)を
きけ
【右丁 下段】
代(だい)七条大宮流(しちでうおほみやりう)奈良流(ならりう)又(また)運(うん)
慶(けい)湛慶(たんけい)者(は)鎌倉仏師(かまくらぶつし)与(と)云(いふ)亦(また)
安阿弥(あんあみ)快慶(くわいけい)有(あり)須弥座(しゆみざ)唐(から)
座(ざ)岩座(いはざ)七重座(しちじうざ)舩後光(ふなごくはう)輪光(りんくわう)
細金(ほそがね)彩色(さいしき)箔佛(はくぶつ)泥像(でいぞう)宮殿(きうでん)
厨子(づし)任(まかせ)_二注文(ちうもんに)_一可(べし)_レ《振り仮名:彫-刻|てうこくす》_レ之(これを)板木屋(はんぎや)
【左丁 下段】
印判師(いんばんし)者(は)古文字(こもんじ)篆字(てんじ)隷(れい)
書(しよ)籒文(らうもん)【注】八分字(はつふんじ)真行草(しんぎやうさう)也(なり)
以(もつて)_二金銀(きん〴〵)銅(あかゞね)水晶(すいしやう)琥珀(こはく)蠟石(らうせき)黄(つ)
楊(げを)_一彫刻(てうこくす)宮大工(みやだいく)者(は)鎮守之祠(ちんじゆのやしろ)
禿倉(ほこら)者(は)向拝(ごはい)欄檻(らんかん)護朽(ぎぼうし)蔀(しとみ)
槅(こうし)階子(きざはし)神輿(みこし)者(は)鳥居(とりい)籬(まがき)瓔珞(ようらく)
【注 振り仮名は「ちうもん」ヵ】