東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 6

増補職人往来 - 翻刻

増補職人往来 - ページ 11

ページ: 11

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【右丁 上段】 麁紙(あくし)あるひは色(いろ) 帋(がみ)半切(はんきり)の紙(かみ)すぎ はらにあらざる料(りやう) 紙(し)は用(もち)ゆべからず ▲和字(わじ)難字(なんじ)の事 ふだん心にかけて 吟味(ぎんみ)し本字(ほんじ)正(せう) 字(じ)をもつて認(したゝむ)べし 片言(かたこと)をあらため 本語(ほんご)をせんさく して書(かゝ)ざればその 人の常(つね)をはかられ あさまに思(おも)はるゝもの 【左丁 上段】 なり書中(しよちう)は勿論(もちろん) つねの詞(ことば)にもつゝし むべき事なり ▲文才(もんさい)ある輩(ともがら)は 其/才(さい)をはたらかせ て言(ことば)をたくみに古(こ) 語(ご)旧文(きうもん)を引(ひき)また 通例(つうれい)人のしら ざる文字(もんじ)并【注】物(もの)の 異名(いめう)を書(かく)をみづ から至(いた)れりと おもへり当流(とうりう)には これをもちひず 【12コマ目上段に続く】 【注 東京学芸大学教育コンテンツアーカイブ所蔵の異本(請求記号T1A0/62/21)には「(ならひ)に」と送り仮名・助詞あり】 【右丁 下段】 御前屋(おまへや)金佛壇(きんぶつだん)来迎柱 (らいこうばしら)透(すかし) 彫物(ほりもの)応(をうじ)_二其價(そのあたへに)_一而(て)結構(けつこう)無(なし)_レ限(かぎり)造(つくり) 花(はな)者(は)蝋引(らうびき)水打(みづうち)性摸(しやううつしは)誠(まことに)四季(しき) 目前(もくぜん)之(の)詠(ながめ)行人(いくひと)足(あしを)止(とゞむ)次(つぎに)碁局屋(ごばんやは) 局子(ごいし)碁奩(ごげ)象戯枰(しやうぎばん)【杵ヵ】駒(こま)双六(すごろく) 盤(ばん)采骰子(さいつゝ)等(とう)也(なり)琴師(ことし)者(は)筝(さう)和(わ) 【左丁 下段】 琴(ごん)者(は)海濵(うみはま)磯(いそ)龍角(りうかく)天人(てんにん)座(ざ) 柏葉(かしはば)鞠形(まりがた)三弦(さみせん)者(は)胴(どう)棹(さほ)猿尾(さるお) 根緒(ねを)天軫(てんじん)糸倉(いとくら)海老尾(かいらうび)琵琶(びは) 者(は)撥面(ばちめん)絡帯(らくたい)半月(はんげつ)兎眼(めんがん)【注①】覆手(ふくしゆ) 槽(こく)【注②】柱(ちう)皆(みな)一面中(いちめんちう)之(の)名所(めいしよ)也(なり)胡弓(こきう) 瑟(ひつ)阮(げん)等(とう)此職(このしよく)之(の)預(あづかる)所(ところ)歟(か)皆(みな)金銀(きん〴〵) 【12コマ目下段に続く】 【注① 振り仮名は「とがん」ヵ。「兎」を「免」に誤読ヵ】 【注② 「槽」は「胴の背面の板」の名称と思われる。読みは「そう」。別名「甲(こう)」とも】