東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 6

増補職人往来 - 翻刻

増補職人往来 - ページ 14

ページ: 14

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【右丁 上段】 本朝三筆(ほんてうさんひつ)【矩形で囲む】 嵯峨天皇(さがてんわう)は 人皇(にんわう)五十二代の 聖主(せいしゆ)御いみ名(な)は 神野親王(かみのゝしんわう)と申 たてまつれり桓武(くはんむ) 天皇(てんわう)の第(だい)二の皇(わう) 子(じ)にてまし〳〵けり つねに経典(けいてん)を好(この) ませ給ひ文章(ぶんしやう)は 玉(たま)をのべ筆勢(ひつせい)は 龍虎(りやうこ)の勢(いきほ)ひし 【左丁 上段】 たまふ弘仁(こうにん)九年 四月 殿閣(でんがく)の諸(しよ) 門(もん)の額(がく)をこと〴〵く 書(かき)あらためらるゝ に北門(ほくもん)はすなはち 御宸筆(ごしんひつ)にて 東(ひかし)おもては橘(たちばな)の 速勢(はやなり)南西(みなみにし)なら びに應天門(をんてんもん)は 弘法大師空海(こうぼうたいしくうかい)に 書(かゝ)せらるなを 花(はな)の宴(ゑん)も此(この)御代(みよ) にはじまるとなり 【15コマ目上段に続く】 【右丁 下段】 小刀(こがだな)鉈(なた)釘(くぎ)鋲(びやう)等(とう)雑具(ざうひん)之(の)鉄匠(かぢ)銅(どう) 壷(こ)薬鑵(やくわん)類(るい)之(の)職方(しよくかた)飾金具師(かざりかなぐし) 彫物師(ほりものし)者(は)後藤氏(ごとううじ)代々(だい〳〵)家彫(いへぼり)与(と)云(いふ) 其外(そのほか)奈良鐫(ならぼり)横谷(よこや)大森(おほもり)柳川(やながわ) 濱野(はまの)等(とう)之(の)名家(めいか)有(あり)所謂(いはゆる)縁頭(ふちかしら)目(め) 貫(ぬき)鐔(つば)小柄(こづか)揥枝(かうがい)高彫(たかぼり)平彫(ひらぼり)片切(かたきり) 【左丁 下段】 彫(ほり)色繪(いろゑ)象眼(ざうがん)魚々子(なゝこ)金覆輪(きんふくりん) 各(おの〳〵)用(もちひ)_二槖籥(ふいごうを)_一造(つくる)_レ之(これを)冶工(やこう)者(は)俗(ぞくに)云(いふ)鋳(い) 物師(ものし)也(なり)錫(すゞ)道具(どうぐ)鍋(なべ)釜(かま)鑵子(くわんす)提飯(ひさげはん) 銅(どう)薬研(やげん)硫黄突(いわうつき)燈心引(とうしんひき)油絞(あぶらしぼり)仏(ぶつ) 像(ざう)佛具(ぶつぐ)等(とう)銅(あかあかがね)鉄(てつを)堝壷(るつぼに)盛(もり)以(もつて)_二踏鞴(たたらを)_一 鑠(とろかし)_レ之(これを)型(いがたに)流而(ながして)造立(さくりうす)秤屋(はかりや)者(は)於(おいて)_二東国(とうごくに)_一 【15コマ目下段に続く】