東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 6

増補職人往来 - 翻刻

増補職人往来 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

【右丁 上段】 承和(しやうわ)二年三月廿一日 紀州(きしう)高野山(かうやさん)にて 入定(にうぜう)し給ふ後(のち)弘法(こうぼう) 大師(だいし)と諡(おくりな)を得(え) たまふとなり 【左丁 上段】 唐土(もろこし)の三筆(さんひつ)【矩形で囲む】 張芝(ちやうし)は字(あざな)を伯英(さくえい) といふ生質(うまれつき)書(しよ)を このみしかば家内(かない) のもの衣類(いるい)着類(ちやくるい)迄 こと〴〵く書(しよ)をなさ ずといふことなし 常(つね)に麗水(れひすい)乏(とぼし)く すゞりの水(みつ)に窮(きう)す 住(すむ)かたはらに臨(のぞん)と【てヵ】 其侭(そのまゝ)池水(いけみつ)を以て 書をまなびける 【18コマ目上段に続く】 【右丁 下段】 倭漢(わかん)雅俗(がぞく)各別(かくべつにし)而(て)可(べし)_レ應(をうず)_二其(その)流義(りうぎに)_一 染物屋(そめものや)者(は)紺搔(こんかき)也(なり)藍染(あいぞめ)第一(だいいち)也(なり) 浅黄(あさき)空色(そらいろ)花色(はないろ)萌黄(もえぎ)檳榔子(びんらうじ) 茜(あかね)蘇枋(すほう)欝金(うこん)兼房(けんぼう)鼠色(ねずみいろ)茶(ちや) 類(るい)者(は)数品(すひん)有(あり)定紋(でうもん)小紋(こもん)摸様(もやう)者(は) 時節(じせつ)之(の)流行(はやり)也(なり)紅染(べにぞめ)紫染(むらさきぞめ)屋(や)者(は) 【左丁 下段】 別職(べつしよく)也(なり)石工(いしく)者(は)穴太(あなふと)与(と)云(いふ)結砌(いしがき)礎(いしずへ) 甃(いしだゝみ)仏體(ぶつたい)灯籠(とうろう)水鉢(みづばち)塔(とふ)墳(はか)碑(いしぶみ)也(なり) 石(いし)者(は)諸國(しよこく)之(の)所産(しよさん)名品(めいひん)多(おほし)山谷(さんこく) 之(の)樵夫(きこり)炭焼(すみやき)獠者(かりうど)江河(こうが)之(の)漁(すな) 人(どり)潜家郎(かづきのあまにに)至(いたる)迄(まで)民業(たみのなりはい)若干(そこばくにし)而(て) 具(つぶさに)難(かたし)_二牧挙(かぞへあげ)_一【注】凡(およそ)諸職人(しよしよくにん)受領(じゆりやう)之(の)官(くわん) 【18コマ目下段に続く】 【注 「牧挙」は「枚挙」の誤記】