東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 6

増補職人往来 - 翻刻

増補職人往来 - ページ 18

ページ: 18

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【右丁 上段】 となり此ゆへに筆(ひつ) 道(だう)を臨池(りんち)の《振り仮名:業|き■■》 といふ其昔(そのかみ)崔氏(さいし) が《振り仮名:肉|■■■■》張氏(ちやうし)が骨(ほね)と いふこれを兼備(かねそな)へ し人なり韋沖将(いちうしやう) といへる人/草聖(さうせふ)と ほめしとなり 鍾繇(しやうよう)字(あざな)は元常(けんじやう) 少(わか)くして劉勝(りうせう)に したがひて書(しよ)を まなふ事/三年(みとせ)に して終(つひ)に韋誕(いたん)と 【左丁 上段】 いふものに筆法(ひつぼう)を 学(まな)ぶことを乞(こ)ふと いへども是(これ)をおし みて与(あた)へさりしかば すなはち胸(むね)をうち て血(ち)をはきしを見(み)て 太祖(たいそ)あはれみ五(ご) 霊丹(れいたん)をもつて これをすくひける 其のち韋誕(いたん)は 鍾繇(しやうよう)ひそかに其 墓(はか)にゆき人を以て これをあばきて 【19コマ目上段に続く】 【右丁 下段】 名(めうを)申(まうし)賜(たまはり)名人(めいじん)上手(じやうず)器用(きやうの)顕(あらはす)_二名誉(めいよを)_一 事(こと)非(あらず)_二其(その)身計(みばかりの)手柄(てがらに)【一点脱】栄耀(ゑようを)傳(つたふる)に_二【注①】子(し) 孫(そんに)_一徳(とく)廣大(くわうだい)也(なり)旦暮(たんぼ)無(なく)_二油断(ゆだん)_一凝(こらし)_二工(く) 夫(ふうを)_一可(べき)_二励勤(はげみつとむ)_一者(もの)也(なり)扨(さて)商人(あきうど)者(は)諸物(しよぶつを)為(するが)_二 交易(こうゑき)_一家職(かしよく)也(なり)以(もつて)_二帳面(ちやうめんを)_一算盤(そろばんは)左(さ) 右(ゆう)之(の)如(ごとし)_二臣下(しんかの)_一又(また)爲(し)_二昼(ひるは)鑑(かがみと)_一爲(し)_二夜(よるは)枕(まくらと) 【左丁 下段】 毎日(まいにち)之(の)考(かんがへ)_二相場(さうば)与(と)時矦(じこうを)_一【注②】賣買(ばい〳〵の)可(べし) _レ有(ある)_二駈引(かけひき)_一利潤(りじゆん)者(は)常(つねに)所(ところ)_レ得(うる)故(ゆへ)早(はやく)知(しり)_二 損失(そんしつを)_一廻(めぐらし)_二氣転(きてんを)【一点脱】賣拂(うりはらひ)買入(かひいれ)専一(せんいち)也(なり) 問屋(とひや)者(は)諸國(しよこく)之(の)客方(きやくかた)荷主(にぬしを)不(ず)_レ致(いたさ)_二 疎畧(そりやくに)_一定(さだめ)口銭(こうせん)之(の)外(ほか)賣抜(うりぬき)買〆([か]ひしめ)等(とう)之(の) 謀計(ぼうけい)無(なき)_レ之(これ)様(やう)可(べし)_二相守(あいまもる)_一諸物(しよふつ)直段(ねたん)高(かう) 【19コマ目下段に続く】 【注① 「傳」の下に「に」が有り、訓点が不自然。「に」は衍、又は「傳」の送り仮名ヵ】 【注② 「矦(侯)」は「候(亻+矦)」の誤】