翻刻
【右丁 上段】
書(しよ)を偸(ぬす)みとりて
法帖(てほん)とし昼夜(ちうや)
おこたる事なく
ならひしかばつひに
韋誕(いたん)が筆法(ひつばう)の
骨随(こつずい)【髄ヵ】をえて名(な)
を天(あめ)が下(した)にほどこし
古今(ここん)に筆藝(ひつげい)の
高手(こうじゆ)となり和(わ)
漢(かん)ともに賞(しやう)とら
るたれの人も好(この)
める道(みち)はかくの
ごとくありたし
【左丁 上段】
晋(しん)の王義士(わうぎし)【注】字(あさな)
は逸少(いつしやう)晋(しん)の元帝(げんてい)
のときに在(あつ)て大功(たいこう)
をとげてつひに
三/公(こう)の司(つかさ)に至(いた)りしと也
【20コマ目上段へ続く】
【注 「士」の字形は「子」ヵ。正は「王羲之】
【右丁 下段】
下(げ)者(は)以(もつて)_二書状(しよしやうを)_一《振り仮名:通_二[-]達|つうだつし》之(これを)_一 中買(なかがい)直賣(じきうり)俵(ひやう)
物(もの)駄賣(だうり)計賣(はかりうり)玄米(げんまい)搗米(つきこめ)儲(まうけ)_二糠俵(ぬかたはらを)_一
現金(げんきん)無(なし)_二掛直(かけね)_一小判(こばん)者(は)六拾目(ろくじ[う]め)正味(しやうみ)又(また)者(は)
銀(ぎん)相場違(さうばちがひ)何割引(なんわりびけ)呉服(ごふく)太物(ふともの)製(せい)
薬(やく)名方(めいほう)之(の)大看板(おほかんばん)紙店(かみだな)鉄物(かなもの)者(は)銅(あかゞね)
鐡(てつ)唐金(からかね)薬種(やくしゆ)者(は)数品(すひんにし)而(て)不(ず)_レ遑(いとまあら)_レ計(かぞふるに)
【左丁 下段】
荒物(あらもの)者(は)白黒砂糖(しろくろさとう)染草(そめくさ)繪具類(ゑのぐるい)
者(は)紺青(こんじやう)緑青(ろくしやう)丹朱(たんしゆ)胡粉(こふん)生燕脂(しやうゑんじ)
藍蠟(あいらう)雌黄(しわう)阿膠(にかは)等(とう)也(なり)書肆(しよし)者(は)經(けい)
書(しよ)史子(しし)類(るい)之(の)儒書(じゆしよ)仏書(ぶつしよ)經巻(きやうぐはん)醫(い)
書(しよ)軍書(ぐんしよ)和書(わしよ)歌書(かしよ)物語(ものがたり)草紙(さうし)等(とう)
真名(まな)假名(かな)之(の)雑書籍(ざつしよじやくに)至(いたる)迄(まで)其(その)道々(みち〳〵)
【20コマ目下段へ続く】