東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 6

増補職人往来 - 翻刻

増補職人往来 - ページ 20

ページ: 20

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【右丁 上段】 これ王導(わうどう)か従(いと) 弟(こ)なり義士(ぎし)【之】七 歳(さい)にして書(しよ)を よくし十三/歳(さい)にて 父(ちゝ)の秘(ひ)しおきたる 前代(ぜんだい)筆跡(ひつせき)の聖(せい) たるものをひそかに うかゞひ知(しつ)て今猶(いまなを) 善書(ぜんしよ)の名を遺(のこ) せりしかのみならず 文章(ぶんしやう)を玉(たま)をつら ぬかるがゆへに天(てん) 下(か)の人/奇才(きさい)を称(せう) 【左丁 上段】 歎(たん)す其頃(そのころ)三公(さんこう)の司(つかさ) にありし郗鑒(ちらん)【注①】といふ 人こふて女(むすめ)に婚(こん)す のちに右軍將軍(ゆうぐんせうぐん) 會稽(くわいけい)方の内夫(ないふ)と いえる官(くわん)に昇(のぼ)り しとなり古今(こゝん)に 能書(のうじよ)あまた有(ある)が 中(なか)に逸少(いつせう)をもつて 筆法(ひつほう)の神(しん)とす 將(また)息(そく)王献之(わうけん[し])父(ちゝ)に 次(つい)て能書(のうじよ)也/故(ゆへ)與(よ) に父子(ふし)を二/王(わう)と嘆賞(たんしやう)【注②】す 【注① 「鑒」の字形は「監」ヵ。振り仮名「らん」は「覧」との混同ヵ。「郗鑒」の読みは「ちかん」】 【注② 「珎賞(ちんしやう)」ヵ】 【右丁 下段】 可(べき)_レ随(したがふ)_二雅俗(がぞく)之(の)所(ところに)_一_レ好(このむ)也(なり)塗物(ぬりものゝ)器品(きひん) 商賣(しやうばい)者(は)膳椀(ぜんわん)坪皿(つぼさら)平皿(ひらさら)食次(めしつぎ)湯(ゆ) 桶(たう)片器(へぎ)折敷(をしき)盞臺(さんだい)盃(さかづき)吸物椀(すいものわん) 重箱(ぢうばこ)食籠(じきろう)提重(さげじう)行厨箱(べんとうばこ)行器(ほかい) 手箱(てばこ)文匣(ふみばこ)類(るい)黒塗(くろぬり)朱青漆(しゆせいしつ)蒔(まき) 繪(ゑ)溢掛(いつかけ)沈金彫(ちんきんぼり)等(とう)也(なり)瀬戸物屋(せとものや)は 【左丁 下段】 南京(なんきん)高麗(こうらい)唐津(からつ)平戸(ひらど)員部(いんべ)御(お) 室(むろ)等(とう)之(の)焼物(やきもの)也(なり)扨(さて)大路(おほぢ)徑([こ]みち)之(の)小商人(こあきんと) 手遊人形(てあそびにんぎやう)飴(あめ)粔粧(おこし)煎茶(せんじちや)餅菓子(もちぐわし) 枇杷(びは)鬼灯(ほうづき)桃(もゝ)瓜(ふり)西瓜(すいくわ)柿(かき)蜜柑(みかん)其外(そのほか) 時節(じせつ)之(の)品々(しな〴〵)或(あるひは)小間物(こまもの)魚類(ぎよるい)前栽(せんざい) 野菜(やさい)等(とう)之(の)擔賣(になひうり)又(また)者(は)籃輿舁(かごかき)