東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 6

増補職人往来 - 翻刻

増補職人往来 - ページ 8

ページ: 8

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【右丁 上段】 ずとも扨(さて)有べし 若(もし)用事(やうじ)これある 状(じやう)にいたりては事 の害(がい)たるべし殊(こと) に貴人(きにん)へ奉る書(しよ) 状(じやう)には全(まつた)き字(じ)を 用ひらるべき也 ▲用事(やうじ)に付てとり かはす状はその用 事/落着(らくじやく)せざるう ちはとめ置(おき)わが 返事(へんじ)の趣(おもむき)をも書(かき) 留置(とめおく)べし又/遠国(ゑんごく) 【左丁 上段】 より来(きた)りし状は 相(あい)とゞきたる日をば 書付(かきつけ)をき返事(へんじ) せしむる時(とき)此よし を申遣すべし人の 思(おも)ひよりてさし越(こし) たるこゝろざしを 疎(おろそか)にせざる心也 ▲疎意(そい)すまじき 人に久しく無音(ぶいん) しては其/理(ことはり)を申 ひらく事/礼(れい)なり 然(しか)るをあるひは虚(きよ) 【9コマ目上段へ続く】 【右丁 下段】 花衣(とりゐ)随身門(ずいじんもん)神楽殿(かぐらでん)仏閣(ぶつかく)者(は) 四天門(してんもん)堂塔(どうとう)伽藍(がらん)庫裏(くり)客殿(きやくでん) 象鼻彫物(ぞうばなほりもの)廻廊(くわいらう)書院(しよいん)座敷圍(ざしきかこい) 之(の)物数寄(ものずき)萱葺(かやぶき)藁葺(わらぶき)杮瓦(こけらかはら) 見世店(みせたな)土蔵(どさう)文庫(ぶんこ)窖(あなぐら)任(まかせ)_二其(その)所(ところの)_レ望(のそむに)_一【注】 造営(ざうゑいす)又者(または)破損(はそん)等(とう)可(べき)_レ加(くはふ)_二修覆(しゆふく)_一也(なり)猶(なを)可(べし) 【左丁 下段】 _レ有(ある)_二勘弁(かんべん)_一持扱(もちあつかふ)道具(どうぐ)者(は)釿(てをの)鉋(かんな) 鑿(のみ)柊揆(さいつち)錐(きり)小刀(こかたな)鋸(のこぎり)挽廻(ひきまはし)《振り仮名:鼡|が■》 歯(り)斧(をの)鉄槌(かなつち)鐇(まさかり)玄翁(げんおう)鐁(やりかんな)曲尺(さしがね) 墨斗(すみつぼ)捻(すみさし)鑢(やすり)釘貫(くぎぬき)等(とう)也(なり)又(また)蓋屋(やね) 匠(ふき)者(は)檜皮(ひはだ)枌板(そぎいた)竹釘(たけくぎ)台切(だいぎり)片(へぎ) 包丁(ほうてう)谷(たに)之(の)取合(とりあい)破風(はふ)軒口(のきくち)惣而(さうじて) 【注 「望」にレ点があるため、「其(その)望(のぞむ)所(ところに)任(まかせ)」となる。レ点がなければ、「其(その)所(ところの)望(のぞむに)任(まかせ)」となる】