能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 24

ページ: 24

翻刻

同大百姓あり川尻川とて有長拾弐間の橋有此川上に 大瀧とて瀧有此所の不動尊霊験あり此瀧坪深き事 限りなし其上諸木茂り恐敷所也近郷の雨乞は此 瀧にする也古は大木茂りて流も水かさ有往来舟橋 ありて今も船橋川といへり又鵜嶋□は中に有酒屋与 三兵衛とて古き百姓は此者先祖は弘法大師御宿まいら せし者也其頃此者の家度々火■ありし事を聞給ひ て大師是を張り置へしとて    しみ柱氷の梁に雪の桁     さす樌まても水 棰(タル)き哉 其後は火災なし其時の座敷の床柱とて残り有て 今諸人削り与ゆる也諸病遁るとあり又宗玄村に則 宗玄の忠左衛門とて古き百姓あり此者有ゆへに宗玄の 名有此村の氏神は乙釼大明神也安養寺とて別当 ありて昔は大社成し由又安養寺は今金峯寺の寺 内にあり毎歳三月十五日三ヶ村祭礼にて黒丸八幡宮へ 鵜嶋いなり宗玄乙釼御幸有立物山抔引賑敷也又宗 玄村に伐り通しとて岩山を切抜て往来する也