能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 4

ページ: 4

翻刻

の御牧とて昔名馬出来て禁裏へ度々寮の御厨に 立し也其牧跡とて此上野に駒の尾とてあり    なつけつる鈴の御牧の駒なれは  定家卿     飼し古野やわすれさりけり 又権現の礫石(ツブテ)とて有玉石塚ともいへり人此石をとれ共 へる事なし惣して此三崎の海深ふして春の頃 喜見城立事度々なり此辺は小見の名物也又粟津村 は寺家村続き也是に昔三崎権現三千石の社領の時に 有し大宮司屋敷とて有今御塩蔵等屋敷の内に あり又金光院とて臨西の禅宗あり露地見物也此氏宮 十二の森とて本地十二薬師如来也本道正院村へ行には 此村中より山手へ入也本村とて馬次也又浜伝へは粟津宇 治森越引砂高波伏見小泊雲津とて磯伝へ行張也雲津 まて壱里あり本道とは違絶景にて名所多し併 道少し遠し又森越村氏宮は片輪姫の宮とて海上 より上り給ふ手なき御神躰といへり又宇治村氏神は天神 の宮とて天よりあまくたり給ひて本地観音也 又引砂村氏宮は松森の宮とて山より出現ありし也