翻刻
此弘法の井にて
渇仰の就き覚たり清水を
不動寺ゟ弐十六町本馬三拾四文軽尻廿
山中 文人足拾文也上り馬次也家数三十軒斗
あさま成村也勒
惣して此木郎越は四里廿町余あり山里にして上
下りと四ヶ村にて駅勒る也下は宇出津ゟ時長村
にて馬次也所は十八束といへり壱里壱町本馬五十弐文
軽尻三十弐文人足十六文時長ゟ行延村へ三拾三町本馬
拾壱文人足拾三文行延ゟ枩波へ壱里八丁本馬五十八文
軽尻三十九文人足拾九文なり此四ヶ村あさまなる所にて
人足等別て時則移る也荷物等あらは先触を出へし
行延村に古塚有郷士の塚といへり又時長村に願成寺とて
真言宗あり本尊薬師如来元は堂ヶ平といふに有て色
々不思議ありて此寺へ移し奉るとあり此厨子に龍彫
てあり夜に飛行するゆへ大 釘(クギ)弐本打込てあり此寺に
竹布の十二天の尊像の什宝あり又此村に藤四郎とて
御領分転馬御免の御印物あり鷹船馬船相改可申と有