能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 46

ページ: 46

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銭塚鎮守の跡宇賀塚比兵寺公家の谷内氏神白山宮 御神躰行基作の千手観音のよし其時の寺号とて 大乗寺といふて浄土宗の小庵あり能き村也其比寺 百姓の筋目多く宇出津へ出て有しといへり寺分村せ し此所は此寺百姓なりし名也神和住村近し城跡 あり      山里の旅寝に凌大法師の片寄とやらおも      ひ〳〵我もかく   あわれけに猿(マシラ)なくなる更行霜夜 又宇出津ゟ波並へ行には間に藤波村とて有壱里の間に 所々別れて有村也真嶋といふ風景なるには王子の社也 灘浜といふに大宮権現有祭礼毎歳三月二日三日也御幸有 此日を藤波の樽祭といふ百姓ら一樽出こと百姓一樽天窓振(アメマフリ)と 一樽神ノ前に備ふ神主祈念済と其三つの樽を我先人 先と争ひ村中を振歩行なり其後は一酒一滴もなく なりて又〳〵外なる酒来て盛酙み遊ふことなり 是を藤波の樽祭といへり此両社の御神躰は山入に有し 古寺の兵乱の時役流せしか此儀に寄給ひし御神と