能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 52

ページ: 52

翻刻

   能く登る国の鵜川に鮎すめは      高野に雉子は住ぬものかは      此鵜川の里にて越の一峯老に逢ひ      一夜風雅をかたりて    寄る波に尤いろ〳〵の藻塩草 又山田の郷昔長家の類葉秀次といひし人住て 城跡は印内村にあり位牌等は西安寺村の西安寺と いふ禅宗に有寺中に太山府君の大木の桜あり花の 頃は見物也神道村に絜戒(ケツカイ)とて有松栢茂りたる 高山領也諸天明王の大石数千有皆建石になりて有 梺に前立とて長三間斗幅弐尺斗厚さ三尺斗の大石 あり是ゟ内は女入事ならす女鹿さへいらす此前の田 を舞台といふ昔は下の毘沙門とて大社の時寄舞 有し所といへり俗に石仏といへり又八田村に日出森とて田 中に小山の宮森有日の出に地より浮出し宮といへ り又印内村大村にて公領也町といふに大社あり今 蔵権現とて今歳七月廿三日ゟ廿五日ままて祭礼あり 是を山田 御採(コサイ)とて諸商人集り群集の参詣あり神