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コレクション: とりあえず気になる

東斎随筆 - 翻刻

東斎随筆 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

【OCRのまま】 一物姫君姫君姫処今すてよ如此衛門又夢中一 云官は右大臣まてありしかとも奉公の労に よりて左にいたりたり命をはあしく見たり 八十七歳也果して件年薨逝せり其後か の正面の東間をは人以テ進士の間と号す 今栗在衛公ハ中納言藤原山蔭の孫組馬介 有頼朝臣四男実は大僧都如無の子也囚 融院天禄元年正月左大臣に任す十月十日に 薨ス或本ニハ七十八とあり 【性空上人】 播磨国書写山の性空聖人生身の普賢菩薩 を見奉らん事を祈請す夢の告ありて云生 身の普賢を見むと思はゝ神崎の遊女の長者を 見るへしとよて喜なから神崎に行て長者の家 を相尋る家に只今京より上りの輩集り来て 遊宴乱舞の間也長者も横座にゐて鼓を 打て乱拍子の上句をうたふ其詞云周防むろ つみのうちなるみさら井に風はふかねともさゝら波立 その時聖人奇異の思ひを成て睡眠する時 長者忽普賢の貌を現して六牙の白象に のりて眉間より光を出して道俗を照す期微 妙の音聲をもて唱て云実相無漏の大海に 五塵六欲風は吹され共随縁真如の波たゝぬ