翻刻
〇用様
二日のばんから〳〵と一度大きくゆり出しあとハたび〳〵ゆり
出し人の手をかりすじしんに用ふへし又せんしるに
ハ火の用心を第一にすへし
【立板の図中】
〇本家取押糺明所《割書:こゝハとこ〳〵かしまの|かいとうすぢしつ》要屋石蔵 【角囲いの中、横書き:楫之】
《割書:かりとうけあつた|町百年目》
一三河万歳
得意場も御満足とハお家も潰れすましんますイヤそうとうなり
けるうら店の軒ぶちかへる柱にハ幼子を夢中でおぶつてあねへ
の方の手をひいてイヤあら玉のやうなる泪をこほして夜中に野
宿のひだるさしるこそうめんかつき売諸人のたべたる大焼場
一統の程はびしりとおれ二階の階子ハ逃るに難渋三座の櫓
ハ損亡今年四文も施さぬハしわんほう五ケ所の御小屋ハ御仁
心六本の卒塔婆ハ即死の追善質屋に貸夜具難義ハ《ルビ:灰|くわい》じ
ん八ほうに響くハ早半鐘九輪の曲るハ不思儀の根源滅法の
騒ぎハ女郎客〽ワツトいふて逃られたがコレが大きな散財〽ヤレ万歳
楽〽さつても是から子供等も新造なんぞもそろりやどつと逃
るみりゝやどつと参る〽ヲヽコハ旦那さんも薄着ならおかみさんも