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コレクション: STAGE2

安政見聞誌抄 - 翻刻

安政見聞誌抄 - ページ 29

ページ: 29

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 かれ外方にて乳を貰ひ来て又連来るならんと云に果して是    なりけり 一北品川宿二丁目宗助地借旅籠屋渡世倉田屋なる娘つね事    当年十五才也十月二日夜地震二付南品川海徳寺境内江立退候    処同八日夜 白髪之老人顕れ同十一日頃は水火の難最危し汝  至直のもの二付危難を逃さしむ其證に是を与へ置へしに所持  なして横災を脱れよといふよと思へハ正に夢中にして手に  一ッの羽圑を持たり余りのふ思儀により此趣御代官へ訴となり  しも亦奇といふべし 一馬場先御門御固丹波長門守様藩中山口秀平右者同所御固  役にて有しか此度の地震にて御見附櫓并見張御番所共揺潰  其上類焼なしぬ然るに右秀平と云人地震よと見るより火の元  をしめさんと立出ると等しく番所揺崩れ梁落右の腕を敷込  れせんかたなきまゝ声を立同役を呼ふに皆々火を防居る折なれハ  壱人も来る者なし是によつて只必死と覚悟を定め死を待居る  所へ忰駈来り此体を見るより大に驚き急に上なる棟木諸材木  を取除る間はや火炎頭上にふりかゝりすくふへきいとまなし  こゝにおゐて秀平忰にしめして曰今斯る急変にのそミ我をす