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コレクション: STAGE2

安政見聞誌抄 - 翻刻

安政見聞誌抄 - ページ 5

ページ: 5

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観一時に烟となりぬることをそも地震 祝融(ひのうみ)等の過日の 神何そ如此悪行をなすや予此春四方蔵の家名。堤。 山崎。太刀伊勢屋。堺屋。四ッを顕にて戯れに 淀ならぬ堤も春のたち伊勢屋としのさかひやかすむ山崎 とよめかしも今その家を見てその蔵なきを歎息すしかし なから武蔵野の廣き御恵の露ハ民州の末葉までもらさず 潤し給へれバ再ひ普請成就して繁昌はじめに百倍す へしといふ 一天地の変につれては人情もまた変る事ある歟此度大地 震の後再び大地震あらん事を懼れ大路に仮庵をつくり それに住居するに囲ひおろそかにして彼天智帝の御製の如く かりほの庵の苫あらくして夜露もり透間の風はだへを犯 し寐なから大空の星を望ミ常にハものすごく一夜も宿り がたげなるを皆人よろこひ本宅の戸じまりよく潰れ傾きもせ ぬ二階家などハ中々に物おそろしく誰も〳〵それに入て寐 るもの一人もなく幼子のわやくいひて泣いたつをしかりこらす調(ことハ) にも左様に泣てハ此かり庵にハ置かたし本宅へつかハし寐かす へしなどゝいへハいたく怖懼れて泣を止めぬる実二地震の