翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻46-48 - 翻刻

本草図譜. 巻46-48 - ページ 74

ページ: 74

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【右丁】 菥蓂(せきへい)【注①】  おゝなつな  ぐんばいなつな《割書:江|戸》    から〳〵  ねこのめ   ちうさく《割書:以名三名|大田氏》    やまさゝけ《割書:京》  うちわくさ《割書:尾|州》    やせまなく《割書:甲州|方言》 【右丁・下】 ウイルテケルス《割書:荷|蘭》 ブーレケルス《割書:同|上》      テラスピ《割書:羅|甸》   遏藍菜(あつらんさい)《割書:救荒|本草》     奇暦子(きれきし)《割書:長|崎》  武州品川 辺(へん)常陸(ひたち)の布(ふ)  施(せ)等(とう)の原野(けんや)にあり秋月  実(み)より生(せう)す冬(ふゆ)をへて凋(しほ)  ます春月 茂盛(もせい)し葉(は)は  蕓薹(うんたい)《割書:な》の葉(は)に似(に)て小く  互生(こせい)し稍(やゝ)臭気(しうき)ありて葱(さう)  に似(に)たり一茎 直立(ちよくりつ)高(たか)さ  二尺 許(はか)り末(すへ)八九寸 穂(ほ)になり 【右行文末「り」の横】●○ 【左丁】 ●○  薺(なつな)の如(こと)く四弁(よへら)の白花を開(ひら)き後(のち)  扁(ひらた)き莢(さや)を結(むす)ふ形 団扇(たんせん)の如(こと)く  大さ四五分中に褐色(うるみいろ)の細子あり  味(あしは)ひ微(すこ)し辛(から)し蔵器(さうき)菥蓂(せつへい)【注①】大而(おほいにして)  扁(ひらた)しといふこれなり和蘭本草(おらんたほんさう)に  根(ね)甘く稍(やゝ)辛(から)く咳(せき)を発(はつ)し吐血(とけつ)  するに此草(く[こ]のくさ)の絞汁(しほりしる)を服(ふく)し乾葉(かんやう)  を豆(あし)【足】の下(した)に敷(しき)て奇効(きこう)あり搗(つき)  爛(たゝら)し耳(みゝ)の中(なか)へ入(いる)れは歯(は)の痛(いたみ)  を治(し)す又 末(まつ)を酒(さけ)に入(い▢)【注②】れ服(ふく)す  れは難産(なんさん)を治(し)す 【注① 「菥蓂」のルビ、右丁「せきへい」・左丁「せつへい」は『新漢語林(第二版)』(鎌田正・米山寅太郎 著 大修館書店)では「せきべき」、「蓂」の読みは「めい」。国立公文書館デジタルアーカイブ(コマ43)では右丁は「せきへい」、左丁は「せつぺい」、目次(コマ33)は「せきへき」(『本草図譜巻之47・48』 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185)。】 【注② ルビの▢は「る」と「れ」を重ね書きしているように見える】 【二十六、二十九行目の○は右が鋭角の三角形ような記号】 【七行目割書の「以名」は国立公文書館デジタルアーカイブ(注①と同・コマ43)では「以上」】 【十行四字目「な」は別の字(「う」ヵ)の上から書いている】 【二十二行目文頭「蕓薹」のルビ「う」は「こ」「た」にも見える】