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翻刻
稲垣 摂津守様
久貝 因幡守様
曽我又左衛門様
公程閑暇雑書曰島原陣中筑前守殿陣に夜討仕
候時其宵ゟ宗茂様被仰付候者何も侍共罷出
候者は不帰相詰居候荘市正松田杢稲次鍋之
助余田源兵衛服部忠兵衛幷番頭之面々此外
根小屋に居らる非番之輩我劣しと馳集る中
にも豊氏之近習下村三之助《割書:後号介|之進》人に先達
而進之来る内記下村に向て貴殿は御本陣を
守護春へき者也何迚是江馳せ来る楚と崇候
連は三之助当座之不審を遁んか為に我等は
課を蒙り此辺見分に参りたりと返答す然者
急き馳帰り敵壱人も不出由を御両殿江御知
らせ申又此騒に乗して御陣中江火付を入る
か事有ん鉄炮之薬心許無く候御用心被仰付
様に可被申与云々依而三之助陣所江帰り希
るに忠郷先手を無覚束思召甲営外江御出有
り三之助御前江参懸り内記か所存を申述る
扨仕寄に居ける者頭者敵若出る事もやとて