翻刻
佐左衛門松明を以て父か討死し躰を見給ひ
即大勢之中江切入佐左衛門に相続て小川縫
殿之助菅勘兵衛郡庄太夫新見太郎兵衛杉山
久太夫等五六拾人一同に切出し各働候間一
揆等悉被切立八方江逃散候寺沢備に於て三
宅藤右衛門長刀を下け其先に切て出粉骨を
尽相働敵三人忽に打取其外寺沢勢数多切出
一揆を悉追払鍋島勢陣所に而茂各切出相働
候間一揆数多数多討取候間一揆等三陣之夜
討に各利を失ひ討死手負数多有之終に残徒
を集其夜之中に一揆之輩悉く城中江引取畢
三陣江討取所之首数百九拾九右之内生捕四
人有之味方手負死人三陣合せ四百余人与云
々
又曰今日立花飛騨守は城兵之様子を遠見して
云様は今日何も可用心大方は夜討可有併鍋
島寺沢なんとか手へ定而可切出かと云々諸
人是を疑所に如案之夜討有之翌日此旨如何
之由諸人飛騨守へ尋候得共飛騨守被申候は
城兵夜討を心懸し故か朝ゟも入替り立替り