キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

切支丹御退治記 49巻. [7] - 翻刻

切支丹御退治記 49巻. [7] - ページ 96

ページ: 96

翻刻

 之上海手之方は少し処五尺有り何も野面石  也城中に者夫々に持口を固たり味方は次第  に責寄征樓ゟ鉄炮打故段々に穴小屋穴道を  深く掘て往来したり本丸は山高して築山多  希くをへ尓は出来たるな連は此方ゟ落し至  尓て焼崩す如に打ならは籠城成難かる扁し  扨内ゟは城外見るゐに折々炬を抛或は長き  竹之先に松明を付て引春りなんとして油断  せ春或後之浜ゟ石を取込置大き成は転はか  し手頃成は打出し或は立舂石臼桶鍋釜を打  懸け或は灰をまき不浄を懸けなんとして凡  弐時斗に死人は地を埋み疵を被る者多し細  川黒田之大勢敵を中に取籠て両方ゟ捜打に  する故味方打多し依之信綱氏鉄下知して至  箭を止其後は切捨也此時寄手一万斗も減に  希里大江之浜に五尺斗之竹を三股にして賊  之首を気ら連其数を早く改めよと有つ連共  諸人急には成兼る処に信綱下知而藁を百筋  究一束に握り余多切持て一筋究頭之口江指  込残り多るを以改めよと被申渡故に通り懸