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翻刻
之上海手之方は少し処五尺有り何も野面石
也城中に者夫々に持口を固たり味方は次第
に責寄征樓ゟ鉄炮打故段々に穴小屋穴道を
深く掘て往来したり本丸は山高して築山多
希くをへ尓は出来たるな連は此方ゟ落し至
尓て焼崩す如に打ならは籠城成難かる扁し
扨内ゟは城外見るゐに折々炬を抛或は長き
竹之先に松明を付て引春りなんとして油断
せ春或後之浜ゟ石を取込置大き成は転はか
し手頃成は打出し或は立舂石臼桶鍋釜を打
懸け或は灰をまき不浄を懸けなんとして凡
弐時斗に死人は地を埋み疵を被る者多し細
川黒田之大勢敵を中に取籠て両方ゟ捜打に
する故味方打多し依之信綱氏鉄下知して至
箭を止其後は切捨也此時寄手一万斗も減に
希里大江之浜に五尺斗之竹を三股にして賊
之首を気ら連其数を早く改めよと有つ連共
諸人急には成兼る処に信綱下知而藁を百筋
究一束に握り余多切持て一筋究頭之口江指
込残り多るを以改めよと被申渡故に通り懸