翻刻!料理本の世界

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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 21

ページ: 21

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すの因(いん)及(およ)ひ腐敗(ふはい)に至(いた)るの経過(けいくわ)を論述(ろんしゆつ)する を要(やう)するなり其(その)論述(ろんじゆつ)する所(ところ)第一(たいいち)に酸素(さんそ)即(すなはち) 外気(ぐわいき)の侵入(しんにふ)なり又(また)腐敗(ふはい)経過(けいくわ)の初期(しよき)第二(たいに)に 水分(すいぶん)の存在(そんざい)第三(たいさん)に温気(おんき)なり 第一  酸素(さんそ)の侵入(しんにふ) 動物(たうぶつ)植物(しよくぶつ)より成(な)るの諸品(しよひん) 豪(がう)【左ルビ「すこし」】も酸素(さんそ)に遇(あ)ふことなければ嘗(かつ)て腐敗(ふはい)す ることなし一臠(いちらん)の肉(にく)を取(とり)てこれを汞中(こうちう)【左ルビ「みつかね」】 に密閉(みつへい)し貯(たくは)へ或(あるひ)はこれを炭酸気(たんさんき)若(もし)くは水(すい) 素気(そき)を充(み)ちたる玻瓈鐘内(はりしようない)に貯(たくわ)ふるときは 月(つき)を経(へ)るも著(いちじる)しき臭(しう)を発(はつ)することなしこ れを貯(たくは)ふるに同法(どうはふ)を以(もつて)大気(たいき)若(もし)くは酸素(さんそ)を 以(もつて)満(みち)たる鐘内(しようない)に貯(たくは)ふれば速(すみやか)に悪臭(あくしう)を発(はつ)し て直(たヾち)に腐敗(ふはい)す酒醸(しゆじやう)は単(たん)に泡醸(はうじやう)を起(おこ)す者(もの)の みこれ即(すなはち)唯(たヾ)酸素(さんそ)を吸入(きふにふ)するの初程(しよてい)なり若(も) し葡萄汁(ぶだうしふ)を無気内(むきない)或(あるひ)は純粋(しゆんすい)なる水素気内(すいそきない) に於(おひ)て榨出(さしゆつ)すれは泡醸(はうじやう)することなし若(も)し これを外気(ぐわいき)の流通(りうつう)するの地(ち)に於(おい)てすれば たとひ閉蓋(へいがい)せる桶内(たうない)に於(おい)てするも漸除(ぜんじよ)に