翻刻
【右丁】
【上段】
お十夜のゑかうのすんだやうに
せりふもしまい ̄サアおやの
かたきなのれ〳〵といわれて
工藤はいつかわすれていつ
かうおほへず大晦日の
ばんにおもひがけにいふるい
かりをとられるよふに
おもつてゐる
マアまたつたへそんな事も
あつたかのはてなそん
ならあのぢゝいたちの
おやをわしかころして
しよりやうをとつたのたの
はてわかいじふんといふものは
てんこちもないわるいたづらを
するもんだきのどくな事を
したどふするもんだわしも
六日四五十だあろう
いのちのをしい事も
ないうたれて
やりませふが
いまきうでは
すこしこまりの
すじだ
【左丁】
【上段】
五月下じゆん
ふじのかかやて
うたれよふ
それまでは
わすれぬよふに
あかぎつくりの
たんとうとかり
ばのきつてを
身がはりにあづ
けておかふと
しちやをくどく
よふな事を
いふ
この時むね
そこかかんにんだ
おつこさへか
いかにとしかよつて
せはしいとてなぜ
三ぼうを
こはした
そりや ̄アまだ
正月のくいつみに
つかうのた
【右丁】
【下段】
それはさぞざねん
びんしけん
まちかね山の
ほとゝぎすた
らふと
六百年あとの
あたらしい
しやれを
いふ
【左丁】
【下段】
めり〳〵〳〵
みしや
〳〵〳〵
右
さんぼうの
こはれる
おとなり
なにさしびれがきれたから
とつつらまつてたとふとおもつてつい
こはした ̄ヲヽこはすんでにのめらふと
した