翻刻
【右丁】
草ぞうしのしまひの
はてのつかぬを夢に
するといふはさりとは
つまらぬ事と思ひ
しがこれなき事に
あらずすでに此そがの
しゞうゆめなりさすれば
ある事なり人は六のすう
をもつて賀(か)をしゆくす
六白年をすぎし春
きやうげんも夢の
うちといへとそかの
賀なり荘子(さうし)の夢も
蝶(てう)鳥(とり)と化(か)さはくちの夢を
さまさんため仙家(せんか)の狂言
ゆめが賀か賀か夢かむちう
もんもう夢作者なんにも芝の
いもつ ̄つ ほりこれも二日のはつ夢の
さむるとおもへはいつみやははんもと
つきせぬはるこそめでたけれ
兄第のぢい屋たちどふして
こんなにワク〳〵なりましたか
これはおつて申上へり候
【左丁】
【見返し】