翻刻
【右丁】
【上段】
さても
曽我
兄弟(けうたい)の
父(ちゝ)のあだを
むくいしは
建久(けんきう)四年
五月下じゆ
んそれより
せいそうつ
もりて去ル
寛政四年
子年迄に
凡六百年
にぞ相あた
りけるその
ついぜんの
きやうげんと
いつぱそが
兄弟
をはしめ
そのときにくわゝりし
人々はのこらすとしは
六百なにかしといふごく
らうじんの人々なれば
【左丁】
【上段】
中〳〵かたきをうつのすべつたの
ころんだのどうめいつたかう
めいつたのというやうなげんきは
なしめがわるくなるやらこしが
かゞむやらはがぬけるやうみづ
ばながでるやらびらうなからしゝ
ばゝいびたれをせぬばかりがめつけ
ものなれ共されど六百年この
かたつとめきたりしことなれば今
さらほかの事もならずあり
きたりののりより公つるがおか
さんけいかたきやくじつ事しの
六七人もすをふだいもんで
おる所をとしがよつてかみしも
をきるもふじゆうなくらい
くたれたかたぎぬはかりいゝわけの
ためかたへひつかけつへをつい
たりじゆずをもつたり
ひよろ〳〵してやう〳〵
いでしはさいこくじゆん
れいのやどにまごつくが
ごとしとしよりの事なれば
はのない人もおゝければ物いゝ
せりふもわかつたりわからなんだりする
【右丁】
【中段】
おれかみゝの
ことをいのりお身たちの
物いゝのわからぬのか
むにや〳〵というなのりが
だいぶあるたゞし
【下段】
のりかり
ばゝアは
あつたる
のりより
ぢゝいは
めづら
しい
さくしやが
しらないのか
あやしいわい
ナ二
かんぬしかたにて
いつこんくまんとは
むかしの事
むめぼしでちやを
のまんかた〳〵
まいれ
しんがいの
あら二郎
【左丁】
【中段】
御所の黒弥五
むにや〳〵
どふか
お十ねんでも
でるよふだ
【下段】
むにや〳〵
いつの次郎
すけかぬ
かぢはら
平次かげ
たか
あん
ざいの
弥七郎
む
にや
〳〵
ちばのすけつねたね
によこらずあいちめ
ましてごさる
むにや〳〵