能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

第一の大川也常に往還に舟渡有此川は羽喰の 瀉尻にて則羽喰村は川の南にあり能州一ノ高 処弐千石余の村也家数三百軒余有本念寺とて 羽喰郡の東方浄土真宗の触頭の録所也此御坊 の報恩講の時毎年八月廿五日唐戸山といふにけ 角力あり人集り賑敷事なり又当国間観音三十三所 札所の内拾五番の観音松岡寺といふは村の東 端に有今は寺なし御収納蔵数戸前あり散濱 村とあれとも名目はかりにて此村の支配也 散濱村続にて無高所にて猟師計なり又羽喰 の潟は村の北東よりにあり長壱里余幅廿二三丁有 潟縁村々多し名所も多し是は子浦川飯山川 其外南東の谷水流入也鯉鱣鮒の名物なり往古は 入海にて内浦所々へ続てありしに次第に陸地と なりおのつから潟となりしといへり昔嶋国なりし時は 第六天の魔王悪鳥と化して人を取咋ふ気多大 明神宮平け給ひしより羽喰の名あり万葉の 歌に