翻刻
又鵜浦も中山の郷なり今も鵜田とて御神田有之
当屋の者此田を作て鵜をとりて捧る也則利家
公御墨付あり
即十月の末つかた此玉垣に詣ふてゝ
卸(ヌキ)やすき笠も恵や小六月
又一宮の上のに十三塚とて有何も子古塚中
にも甲塚とて折々兵具を掘出せり又石塚と
いふは方弐十間計に積たる石毎に梵草彫て有
是はいつれも一宮社領三万石の時は一起の所にて
衆徒多く有し其時の跡なるへし今に荒徒の
住し所とて羽喰村境六万坊といふ所有又一宮と
柳田村境に粟生の七郎と云し人の城跡とて有
此人は越後謙信勢と戦て討死有しとて
塚は羽喰村境猫橋の辺にあり
又一宮宿村浄土真宗の御坊に聖徳太子の霊像有
色々奇瑞あり是は瀧村の寺ヶ崎といふより掘出し