能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 22

ページ: 22

翻刻

といへり一宮と瀧村境に瀧有昔山茂り大木ありて 余程の瀧なり依て瀧村の名あり此瀧の不動尊 は泰澄大師の作にて霊給あり今は瀧村の 氏神となり社有瀧名とて真石の水晶の帯有 石礎抔に能き名石也瀧村は海へ指出る所にて昔 瀧の津とて繁昌の所にて此辺の津なりし とて一宮の勅使の御宿抔せし者の筋とて四位 と云者あり今は一村釣を業としてあさまなるこ となり釣鯉の名物也昔一宮勅使に中納言家持卿 御下りの時の哥とて      越路野をさし出見れはおふちかた       気多かく見ゆる瀧津瀬の宿 越路野は千路の潟の北平にあり潟の南東方を 大路の里といへり七十五ヶ村をさしいふ也是は飯山の 所に書記しあり又家持の哥に      都よりおもひ越路の弁の津に       一夜のうちに雪はふりつゝ 竹の津といふは今の野村辺大竹薮にて有し