能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 46

ページ: 46

翻刻

となり口より焔を吹かけ鉄をのわし刀にせり 此有様を見られらるを恥して数百の打たる 所の釼を持て波の上を走行妻別れにした ひしを筐にし置一振りの釼を投げ与ひけり其銘に 鬼神大王波平行安とあり残りの釼をなけ込 しとてふこの七つ岩といふ所の深き海あり今 に其不思義あり又其屋敷跡は西の清兵衛と云者 の井戸其時より替らぬとて此水とかく穢たる 物洗へはたゝりあり又此家にて産する事今に ならす此者より鉄をのばす事伝わりし也又釼 地の名も始れり 又 饒(ニギ)石(シ)川とて日本名所記又は方角抄抔に載 る出る所の川は釼地村の南の入口にある川なり 今誤りて錦川といへり源は馬場村の奥山ゟ 流て東より西へ流るゝ川なり歩渉の川也万葉 の哥に   妹にあわす久敷なりぬ饒石川    きよき瀬ことに皆うらはへてなん