能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 51

ページ: 51

翻刻

夏中破船奉行滞留有長田彦とて利家公ゟ 御扶持頂き有山廻り役有御収納蔵有此七浦の 御献上塩辛は此所にて出来則塩辛御蔵有 又此沖に動嶋とて雌雄の二ッの浮嶋有折々 交合するとて一集になりて嶋一ツに見ゆる なり海あるゝ夜は此嶋動嶌也又茂りの浦 とて面白き所に義経の基盤石とて有 又此処の氏神御神躰 辛鮭(カラサケ)の木像也辛鮭の 宮とて色々怪異ありしは飯田の郷上戸村の一宮 なりといかにや又皆月ゟ上大沢村行は山坂の難所 あり樽見村とて山中にある村有皆月ゟ三十丁 余なり昔は礒辺にありしに其比はがせ作の大船《見せ消ち:沖|冲》 にて難風にあひ此礒に寄しを此村のものとも 情けなさけなき者共にて船中の者共よわり有しを 不残打殺し荷物を奪ひとりし酬にて大浪 打て一村不残家居を打崩せり其後も度々 なる故此山中へ家居せしに家建揃ふと地崩て 家一軒もなくなる事数百年間同し近年も