能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 52

ページ: 52

翻刻

明和年中一村地深さ三丈計落いり家不残崩 せり又半道余今の所一村移りし是も又々崩 れかゝるにより此比は五十洲皆月の地をかり家 居作たきよしあれとも両村共又々地のあるゝ 事もあらんとゆるさす其初大浪打時海底より 浮之出しとて其時のはがせ船の形なる嶋あり はかせ岩ともいへり此嶋には海あれの時は多し 舟迷霊あらわれ泪声抔する事夥し又上大 沢村へ樽見村ゟ八九町四十九まかり坂とて難 所を下りる也   如月の末峯吹く風に袖ひちて    春寒みわらひも山の好ところね 上大沢より大沢村迄廿四町余有内記とて利家公 御扶持人の十村役有筒井氏なり先祖は此辺の 郷士のよし又上大沢ゟ寺口へ出るはよき往来なり 七瀬の瀧とて名所あり末に記す   辺土に は稀なる其外家居ありてよき村也後山に埋み 林とて栗林御林あり是を廻りて上黒川村