能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 54

ページ: 54

翻刻

多くあかり一村是を取て生業とせしに或時石動 山僧行暮《見せ消ち:咋|喰》に飢て此鮭小屋にて無《見せ消ち:其悲|是非》 外の咋物なきゆへに鮭の焚を喰ひ夜明て此 事を悔て石に真言を書てあまた沈めけれは 其後此川へ鮭あからす村の業なくなり漸堀田 抔して口つきにせし所夫より石動山家並三 桝宛の米今も此村は出さす此村より浦伝ひ 輪嶌へ拾町あり外の浜とて風景にして五 色石とて名石あり五色石の小石にて盆盞 抔にうちて名物也其外小貝の名物也此外の 浜より輪嶋崎へ浜伝ひを鴨浦とて絶景也 猫の地獄抔とて面白所ありて輪嶋より遊 山所此浦伝ひ鹿礒より輪嶋迄五里計の 間難所といへとも風景也      谷内の清水に口の渇を《見せ消ち:澪|濡》し岑      吹きこゆる青嵐に衭の汗を《見せ消ち:就|乾》し      戸【門?】渡る舟の絶間なく詠めありて   冬はさになにと鳴らん神子島