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多くあかり一村是を取て生業とせしに或時石動
山僧行暮《見せ消ち:咋|喰》に飢て此鮭小屋にて無《見せ消ち:其悲|是非》
外の咋物なきゆへに鮭の焚を喰ひ夜明て此
事を悔て石に真言を書てあまた沈めけれは
其後此川へ鮭あからす村の業なくなり漸堀田
抔して口つきにせし所夫より石動山家並三
桝宛の米今も此村は出さす此村より浦伝ひ
輪嶌へ拾町あり外の浜とて風景にして五
色石とて名石あり五色石の小石にて盆盞
抔にうちて名物也其外小貝の名物也此外の
浜より輪嶋崎へ浜伝ひを鴨浦とて絶景也
猫の地獄抔とて面白所ありて輪嶋より遊
山所此浦伝ひ鹿礒より輪嶋迄五里計の
間難所といへとも風景也
谷内の清水に口の渇を《見せ消ち:澪|濡》し岑
吹きこゆる青嵐に衭の汗を《見せ消ち:就|乾》し
戸【門?】渡る舟の絶間なく詠めありて
冬はさになにと鳴らん神子島