← 前のページ
ページ 124 / 137
次のページ →
翻刻
【右丁】
処(ところ)は小豆(あづき)の煮汁(にしる)へ丹(たん)を少(すこ)し入れてその上(うへ)へのべ蒸籠(せいろう)に入れて
蒸(むし)あげる也/扨(さて)皮(かは)には銀(ぎん)の箔(はく)をおしうすく葛(くず)をすき皮作(かはつく)
りにすべし尤(もつとも)竹(たけ)にて庖丁(はうてう)を拵(こしらへ)鋸(のこぎり)のごとく刃(は)をつけおき作(さし)
身(み)に切(きり)つくるべしかいしきは四季(しき)もはからひ 酢味噌(すみそ)
辛子(からし) 山葵醤油(わさびせうゆ) 砂糖蜜(さとうみつ)にて出(いだ)すなり
かつを 比目魚(ひらめ) 各(おの〳〵)その好(この)みにまかせて拵(こしら)る也
薯蕷饅頭(じよよまんぢう)
一 長芋(ながいも)を生(なま)にてよく摺(す)り手(て)のひらへのべあんを入れじよたん
にかけてむしこしらゆるになり
【左丁】
挽茶長(ひきちやなが)せん
一 挽茶(ひきちや)をせんに製(こしらゆ)るには極上(ごくじやう)の長芋(ながいも)を長(なが)せんにうち塩湯(しほゆ)
にてぬめりを取(とり)よく〳〵ぬめりのとれたる時(とき)一本(いつほん)づヽ挽茶(ひきちや)にくるみ
一日(いちにち)日(ひ)にあてかはかしじよたんにかけて仕上(しあげ)る也/挽茶芋(ひきちやいも)の中(なか)迄 色付(いろつく)也
胡麻塩(ごましほ)せん
一 胡麻塩(ごましほ)をよく切(きり)絹(きぬ)ふるひにてふるひ扨(さて)長芋(ながいも)のせんに
うちたるにて右のひき茶(ちや)せんとおなじ拵方(こしらへかた)なり
青海苔(あをのり)せん
干海苔(ひのり)せん
品川海苔(しなかはのり)せん