← 前のページ
ページ 130 / 137
次のページ →
翻刻
【右丁】
生麩(なまふ)に山(やま)の芋(いも)豆腐(とうふ)をすり交(まぜ)丸(まる)めて湯煮(ゆに)をし
さめて照(て)り醤油(せうゆ)にて塩梅(あんばい)すべし
鯨(くじら)くわゐ
一 慈姑(くわゐ)をおろし能々(よく〳〵)摺(すり)昆布(こんぶ)を黒焼(くろやき)にしてすり交(まぜ)皮(かは)の
厚(あつさ)さにのべその上(うへ)にすりたる慈姑(くわゐ)に粉(こ)くず少(すこ)し入れ鯨(くじら)の
肉(にく)のごとくのべ薄(うす)く切(きり)胡麻(ごま)の油(あぶら)にてあげる也/団扇(うちは)茄子(なす)
さゝがし牛蒡(ごばう)にて汁(しる)にすべし
松前巻(まつまへまき)
一 烏芋(くわゐ)をすり饂飩(うどん)の粉(こ)少(すこ)し葛を入れ砂糖(さとう)にて味(あぢ)を付(つけ)
【左丁】
青昆布(あおこんぶ)をひやう置(おき)水気(みづけ)をとりくわゐをのべ巻(まき)こみ甑(こしき)
にて蒸(むし)小口(こくち)より切(きる)なり
菊豆腐(きくとうふ)
一 豆腐(とうふ)を二寸/四方(しほう)ほどに角取(かくとり)半分(はんぶん)よりふかく庖丁(ほうてう)めを入れ又
よき程(ほど)に角取(かくどり)湯(ゆ)に投(とう)ずれば菊(きく)の花(はな)のごとくになる手際(てぎわ)第一(だいゝち)也
芋(いも)しんじよ
一 薯蕷(やまのいも)をすり豆腐(とうふ)を摺交(すりませ)極上(ごくじやう)の饂飩(うどん)の粉(こ)すこし
入れ金杓子(かねしやくし)にてすくひ切(きり)湯煮(ゆに)をしてつかふ随分(ずいぶん)やはら
かにふつくりと製(こしら)ゆべし