東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

料理通 - 翻刻

料理通 - ページ 38

ページ: 38

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    煮山椒(にさんしやう)の伝 一 朝倉山椒(あさくらさんしやう)のよきをえらみ取 鍋(なべ)にてゆで上 ̄ケあらき枝(ゑだ)を  切(きり)笊(ざる)にて水を切(きり)味(み)りん酒(しゆ)にて能々 煮(に)焼塩(やきしほ)にて塩梅(あんばい)付(つけ)る也     煮蕃椒(にとうがらし)の伝 一 蕃椒(とうがらし)のあとさきを切たねを抜(ぬき)ほうろくにていり鍋(なべ)にてゆで  一日一 夜(や)水に漬(つけ)能々 水を切(きり)味淋酒(みりんしゆ)と焼塩(やきしほ)にて塩梅(あんばい)を  付(つけ)るなり     紅生姜(べにしやうが)の伝 一もやし生姜(しやうが)はゆたぎりたる中へ入 酢(す)と塩(しほ)と二 色(いろ)合(あはせ)て塩梅(あんばい)  致し右の酢(す)の中へ入しばらく置(おけ)ば紅(べに)出る也又 新(しん)しやうがは  もやし生姜(しやうが)より湯(ゆ)の中へしばらく入 仕様(しやう)同断(どうだん)    料理(れうり)心得(こゝろえ)之部     三 羹(かん)三 麺(めん)の事 一日本にては三 麺(めん)は専(もつは)ら用(もち)ゆれ共三 羹(かん)は中華(もろこし)の沙汰なり  いかにとならば鼈羹(べつかん)はすつほんの羹(あつもの)也 羊羹(やうかん)はひつじの羹(あつもの)也  牛羹(ぎうかん)とは牛(うし)の羹(あつもの)也 仍(よつ)て日本にては三 羹(かん)を菓子(かし)に直(なほ)して  所謂(いはゆる)べつかんは小麦焼(こむぎやき)也 羊羹(やうかん)は皆(みな)知(し)る所也 牛羹(ぎうかん)は牛皮飴(ぎうひあめ)也  三 麺(めん)は汁(しる)まんちううんめんちよくめん是(これ)を三 麺(めん)といふ也