東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

料理通 - 翻刻

料理通 - ページ 39

ページ: 39

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    料理(りやうり)膳部(ぜんぶ)庖丁(ほうてう)三 職(しよく)心得(こゝろえ)之事 一 料理(りやうり)は食医(しよくい)にして肴核(かうがい)の薬(くすり)と毒(どく)とを能(よく)弁(わきま)へて献(こん)を  立(たて)る事第一としるべし 一 膳部(ぜんぶ)人は古実(こじつ)を以て慶賀(けいが)の祭事(まつりこと)を初献(しよこん)より三 献(こん)九 献(こん)  極意(ごくい)の十九 献(こん)に至(いた)る迄こと〴〵く修行(しゆぎやう)する事 肝要(かんやう)也 一 庖人(ほうじん)は箸(はし)庖丁(ほうてう)の達者(たつしや)を仕習(しなら)ひて後(のち)に花実(くわじつ)の切目(きりめ)正(たゞ)しく  流行(りうかう)に随(したが)ひ我意(がい)を出さず其 好(この)む所に任(まか)すべし     鱠(なます)の事 一 鱠(なます)は慶賀(けいが)の第一也上より下に至(いた)る迄 祝(いはい)日にはかて鱠(なます)と  いふをあしらへ慶賀(けいが)をとゝのふ此かて鱠(なます)といふは鱠に作(つく)りたる魚(うを)へ  時(とき)の青(あを)もの大根(だいこん)にんじんうどの類(るい)をきざみ魚の相手(あいて)に盛(もり)是(これ)を  かて鱠(なます)といふ也 鱠(なます)の本式(ほんしき)は魚計(うをばかり)を作(つく)りて盛事(もること)也なますの  ケンの意味(いみ)を知(し)らざれば慶賀第一の鱠(なます)とは知(し)れまじき也しやう  進(じん)の酢(す)あへにケンを付(つけ)る事 甚(はなはだ)あやまり也と云伝ふ     料理(りやうり)三真(さんしん)の事 一 料理(りやうり)に三真といふ事あり三真を覚(おぼ)へずして料理を  出すべからず三 真(しん)を知らずして料理を誉(ほむ)むべからずと古人(こじん)の