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【看板風挿絵】
御めしるし
【本文】
あばら家(や)ふり出(だ)し薬(ぐすり) 棟梁軒(とうりやうけん)大九郎製
御作料(おんさくりよう)一口(いつく)三匁
あばら屋(や)ふり出(だ)しぐすり
の儀(ぎ)は予(よ)が先祖(せんそ)飛騨(ひだ)の
番匠(ばんじやう)聖徳太子(せうとくたいし)の御 告(つげ)
によつてはじめて製(せい)
するところの良材(りやうざい)に
して規矩準縄(きくじゆんじやう)の工(く)
夫(ふう)をもつてふたゝび
製法(せいほう)しあるひは挽(ひき)
わりあるひはけづり
おがくずの散薬(さんやく)と
なしすべつちのねり
薬(やく)ともなす第一
天上(てんじやう)のものをとめ
てたる木(き)のくされ
を愈(いや)し土蔵(どさう)の艶(つや)
を出(いだ)してしつくい
のいろを白(しろ)くす
夫(それ)ねだ板(いた)のがた〳〵
するは大引(おほひき)のおとろへ
より出るところ屋(や)
根(ね)のあたまのかたむくは
どだいの不順(ふじゆん)より
発(おこ)るなり蓋(けだし)雨(あま)
もりは家(いへ)のやまひの
はじめにして早く是
をなをさゞればその
くされ柱(はしら)につたひ
土台(どだい)におよび終(つい)に
修覆(しゆふく)とゞきがたし
これらの症(しやう)に用て
甚(はなは)だ妙(めう)なり調法(ちやうほう)一たび
やとひてしるべし
【挿絵内・右ページ】
○こゝのうちは
あめがふると
そとにいる
よりたんと
ぬれる
ちつと
おもて
へ
出て
あめを
しの
がう
○なにを
いふやら
もる
お■【「と」ヵ文脈から「音」ヵ】で
ねつから
きこへねへ
【挿絵内・左ページ】
○大工さんころはねへ
やうにかつてへきて
おめしをあがれ
ざしきはいつそ
ぬかるか■■【「らな」ヵ】ん
なる【「る」に見えるが文脈からは「ら」ではと思われる】つえを
かして
あげやう